Windows環境では結構大変みたいです
Comfy-WaveSpeedを使いたい
Comfy-WaveSpeedは画像や動画の生成を高速化するカスタムノードです。Dynamic Cachingとtorch.compileという2つのノードを使うのですが,torch.compileはそのままでは使えないので調べながら設定に取り組みました。
まずは,こちらの記事を参考にして,tritonをインストールし,Visual Studio Build Toolsを再度インストールしたあとに,動作確認をしましたがエラーが出て動きませんでした。
ComfyUIのエラーに対処する
改めてStability Matrixのコンソール画面を見ると,起動時に2つのエラーメッセージが出ていました。1つ目はCUDAが見つからないというエラーでした。
インストールしていたCUDAツールキットのバージョン(11.7)とComfyUIで使っているpytorchのバージョン 2.5.1+cu124があっていなかったので,改めてCUDAツールキット12.4をインストールしたところ,エラーメッセージは出なくなりました。(CUDAが使えているかどうかは不明ですが…)
2つ目はシンボリックリンクの作成に失敗したというものでした。
手動でシンボリックリンクを設定したところ,エラーメッセージは出なくなりました。
大量のメッセージに対処する
ここまで対応して動作確認をしたところ,最終的に画像は生成されましたが,大量のメッセージが出ていました。
どこを直したらいいのか見当もつきませんでしたが,fatal errorという表示部分に注目するとpython.hというファイルが見つからないという内容でした。上記の参考記事に『埋め込み型pythonの場合は、追加でGithubページにある、「includeとlibs」のファイルを配置する必要がある』という記述があったのを思い出し,色々調べてこちらのサイトからComfyUIで使っているPythonのバージョンに対応したファイルをダウンロードして,includeフォルダをpython.exeが入っているフォルダ(~StabilityMatrix\Packages\ComfyUI\venv\Scripts)にコピーしました。
その後の動作チェックで,今度はpython310.libファイルが見つからないというfatal errorが出たのでlibsフォルダもコピーしたところ,エラーが出ることなく,画像が生成されました。現在も何らかのメッセージが出ることはあるのですが,こちらの記事の高速化した割合(高速化しないときの生成時間÷高速化したときの生成時間)と私の環境でテストしたときの数値が同じくらいだったので,機能していると思います。
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