気になる動きを調べてみました
Restore facesを使うと遅くなる
Web上でもすでに多くの方がインストールしているWebUI Forgeですが,私の環境ではRestore facesを使うと画像の生成が遅くなります。具体的には100%に到達した後にファンが回りだして作業をしている感じです。Restore facesを使わないときはこの動作がないので,ファンが回っているときにRestore facesをしていると考えられます。
CPUが作業しているっぽい
タスクマネージャーを使って動作をチェックしてみると,ファンが回っているときにCPU使用率が60%を超える感じになります。Restore facesを使わないときや通常のWebUIを使うときはCPU使用率が上がらないので,CPUがRestore facesの作業をしているために遅くなっているのではないかと考えています。
(追記)後日確認したところ,通常のWebUIを使うときもCPU使用率が60%を超えるようですが,NEXTGEARのファンが音を立てて回り始めるようなことはないです。
コマンドプロンプトを見る
続いてコマンドプロンプトを見ると,起動時にpytorch関係の長いメッセージが出ていました。意味はよく分かりませんが,Restore facesがGPUで動作しないことと何らかの関係がありそうな気がします。
何とかしてメッセージを消すことに成功
Web上の情報を調べながら,WebUI Forgeのインストール作業をやり直すこと数回,以下の手順でやっと気になるメッセージが出なくなりました。
- コマンドプロンプトからgitでインストールする
- 初回起動はwebui-user.batではなく,webui.batを実行する
- webui-user.batのset PYTHON=の部分にC:\Users\gihan\AppData\Local\Programs\Python\Python310\python.exeと加える
- 2回目以降はwebui-user.batで起動する
上記の長いメッセージは出なくなり,Using pytorch cross attentionというメッセージのみが表示された状態で起動するようになりました。
しかし状況は変わらず…
これでうまくいくかと期待をしたのもつかの間,やっぱりRestore facesを使うと遅くなります。512x768ピクセルの画像の生成時間で比較すると,以下のようになりました。すべてLCM-LoRAを使っています。
- WebUI Forge Restore facesなし → 1.5秒
- WebUI Forge Restore facesあり → 5.7秒
- WebUI Restore facesなし → 4.4秒
- WebUI Restore facesあり → 4.5秒
WebUI Forge Restore facesなしの生成速度は圧倒的で,WebUI Forgeのパフォーマンスの高さがわかります。しかし,Restore facesありにすると途端に従来のWebUIよりも遅くなります。個人的にはRestore facesありで使いたいので何とかGFPGANをGPUで動かしたいところです。
WebUIはRestore facesありとなしでほぼ生成時間に変化がないことにも驚きました。
しばらくは両方使いながら,アップデートで解決するのを待ちたいと思います。
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