“表”HISTORYよりも読みごたえがあります
不定期巡回で見つけました
私は不定期にHHKBのWebサイトにアクセスして新しい情報はないか探しています。今回はHHKB裏HISTORYという,タイトルからして面白そうなコンテンツを見つけたので紹介します。
もともとHHKB HISTORYというコンテンツがあるのですが,裏HISTORYは当時の事情や裏側を知る関係者の思い出話の形で綴られる,切り口をかえたもう一つのHISTORYというコンセプトのようです。
個人的な感想ですが,エピソード満載で“表”HISTORYよりも読みごたえがありました。
前編で興味深かったこと
- 試作品から製品化に向かう段階でSUNワークステーション,PC/AT,Macintoshと幅広く対応しようとしていたこと
コンセプトからするとかなりニッチな製品だと思いますが,1990年前後はまだ少数派であったMacintoshにまで対応したのは思い切った感じがしました。逆に考えると少数派のMacユーザーはマニアックな人が多く,HHKBのコンセプトに合致する人が多いという判断があったのかもしれないですね。
- ケーブルを繋ぐことで自分がどれに繋がれてるか自動的に認識してモードが切り替わるという内容で特許を取っていること
当時はまだUSBが登場する前でキーボードをつなぐ端末ごとに規格が異なっていたので,このような内容で特許を取ったのは自然な流れだったのかもしれません。
- 最初の段階からA4ハーフサイズの大きさだったこと
これは現行のHHKB Professionalにもつながっているポイントですね。このコンパクトな筐体は見る人にインパクトを与えると思います。
私自身のエピソードですが,社会人になった後の研修で九州工業大学情報工学部に行きました。その研修の会場だったPC教室に設置してあるキーボードが何とHHKBだったのです。教室のPCやモニタもコンパクトなものだったので,キーボードもそれに合わせたのかもしれませんが,HHKBのたたずまいはかなり印象的でした。
後編で興味深かったこと
- テレタイプ系のANSI配列とカードパンチ系のJIS配列
現在のキーボードがタイプライターをもとにしていたことは知っていましたが,そこから2つの系列に分かれたというのは初めて知りました。
- 金型代が高くて結果的に高級キーボードになってしまったこと
それでも売れたってことは需要があったのだと思います。
- 側面のラインが緩やかにカーブしていること
気になったので,私が所有しているHHKB ClassicとHHKB Lite2を確認したところ,ほぼ直線的なClassicに対し,Lite2の方は少しカーブしているように見えます。
- HHKB Liteはアメリカで売るために作ったこと
結果的にアメリカよりも日本で売れたそうですが,これがなかったら私はHHKBに出会わなかったかもしれません。
- キースイッチが静電容量無接点方式になったのは製造していた工場が使えなくなったから
ここで代わりに製造するのが東プレに決まったことでHHKBは他にはない特徴を持った製品になったと思います。「他にはない」というのが私のモノ選びには重要なポイントなので,このときメカニカルにならなくてよかったです。
第二章が楽しみ
後編の最後に書いてありましたが,第二章はHHKB ProfessionalとHHKB Lite2の物語とのことです。“表”HISTORYにもLite2は登場しないので,Lite2ユーザーの私としてはとっても楽しみです。










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