毎年6月に開催されるAppleの世界開発者会議,WWDCが始まりました。
一般ユーザーは基調講演に注目
WWDCは開発者向けのイベントで,新しいOSの発表や新しい技術・機能を使ったアプリ開発の情報を得ることができる場所です。一般向けに公開されているのはオープニングの基調講演のみなので,私のような開発者でないユーザーは,基調講演で発表される内容,特に新製品に注目しています。
今年は新製品がいっぱい
WWDCは新製品発表イベントではないので,年によってはハードウェアの発表がないこともありますが,今年は15インチMacBook AirにMac Studio,Mac Pro,そして,噂のApple Vision Proとたくさんのハードウェア製品が発表されました。
15インチMacBook AIrについて
既に販売されている13インチMacBook Airとスペックはほとんど同じで画面サイズが大きくなったモデルという印象です。スペック比較をAppleのサイトで見ましたが,画面が大きくなって高解像度になった以外はサウンドシステムが豪華になったのと,バッテリが少し大きくなったくらいでした。バッテリ容量が大きくなったので長時間駆動できるようになったかと思ったのですが,Appleのサイトの情報では変わっていませんでした。
この15インチモデルが出たことで,画面の大きさで機種を選べるので選択肢が広がりますね。MacBook Airはエントリー向けMacという位置付けですが,今のApple製プロセッサは高性能なのでどうしてもMacBook Proじゃないといけないような高負荷な作業をする人以外はMacBook Airで充分だと思います。(私は7年前の第6世代 Intel Core i7のMacBook Proですが,通常使用には問題ありません)
Mac Studioについて
こちらは筐体デザインはそのままに,CPUをM2 MaxまたはM2 Ultraプロセッサにアップしたモデルです。これだけで,ものすご〜く高性能なんだと思ってしまいます。多分私にはオーバースペックすぎるハイエンドMacです。スペック的な変更点はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応し,ヘッドフォンジャックがアップグレードしていました。また,接続できるモニタの数が4から8に増えていました。
同じフットプリントのMac miniはM2またはM2 Proプロセッサなので,明確にユーザー層を分けている感じですね。どうしてもMac Studioでないといけないような高負荷な作業をする人以外はiMacかMac miniで充分だと思います。
Mac Proについて
最後までインテルプロセッサを搭載したMacでしたが,この度,M2 Ultraプロセッサを搭載して新しくなりました。Mac Studioも同じCPUを選ぶことができますが,拡張性の高さが段違いで,本当のプロ向け製品な感じです。価格も100万円越えというのが昔のMacintosh Plusあたりを彷彿とさせます。私が今までに購入したMacの中で一番高価だったのは,PowerBook G3 (1998,Wallstreet)というモデルでしたが,このMac Proの半分くらいでした。
Apple Vision Proについて
ずっと噂されていたハードウェアがやっと発表されました。Apple製品らしく,思いっきりハイエンドに振って作り込んだ製品になっています。3,499ドルという価格もびっくりです。私は詳しいことはわかっていないのですが,ただのVR/ARコンテンツ用のHMDではなく,現実の映像も見ながらMacのディスプレイとして利用することもできるようです。操作をするのにコントローラーを必要としないことやバッテリを本体の外に出して有線で接続して利用するところなどは他にはない斬新なポイントだと感じました。
基調講演でも久々のOne more thing...で登場し,最後の40分以上をかけて発表されていたようなので,長い年月をかけて開発した製品であることがうかがえます。どのような体験ができるかは紹介されていましたが,残念ながら私には手が届きませんので使えそうにありません。数年後にProでないApple Visionが安価で出たら使えるかなぁ…
できれば,iPhoneやMacと連携して通知やさまざまな情報を表示してくれるメガネ型のARデバイスを期待しています。Apple Watchがあるじゃないかと言われそうですが,腕時計をつける習慣がないので…
個人的感想
最近のApple製品はとても高性能で魅力的なのですが,その分価格もお高めという印象です。今回発表された新製品もどちらかというとハイエンド向けの製品が多め(WWDCだから?)で,魅力的なんだけど使うことはできないなぁという感じです。
もう少しエントリー向けで,お財布に優しい製品が出るとありがたいところです。現行製品だと,iMac,Mac mini,13インチMacBook Airあたりを安価にしていただけると嬉しいです。
iMacは2008,2011,2013年モデルを一時期職場で使っていました。21インチの画面でしたがとても使いやすく,BootcampでWindowsも併用していました。現行iMacはとてもスタイリッシュで家族で使うMacとしてはいいですよね。
Mac miniは使ったことはないのですが,サブマシンとして使ってみたいと常に気になっている機種です。10年前くらいはヤフオクを物色していたこともありました。自宅専用で使うなら,現行のM2モデルだったらもしかしたら買えるかも?と思ったりもしますが,持ち運べた方が便利なんですよね。
MacBook Airは2020年のインテルモデルが職場のiPad管理用としてあるので,時々使っています。購入のタイミングがM1モデル発売の少し前だったので,ちょっと残念でした。持ち運びが必要なうちはMacBookがいいので,今使っているMacBook Proを買い替えるならばM2 MacBook Air 13インチが最有力候補です。
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